日本企業のオフショア戦略の過ち

今泉勝雄=EnMan Corporation代表取締役
2013/07/25

図1 過去の事例からみる人材評価の課題

 日本企業のオフショア開発戦略が見えなくなっている。日本のオフショア開発は、1990年代に大手SI企業がメインフレームからオープンシステムに舵を切った際に盛んになった。SE人材不足の解消とコストダウンを目的に、優秀なオープン系の技術を身につけた中国人技術者やインド人技術者を確保。オフショア開発によって、日本のダウンサイジングは一挙に加速したといってよい。 同時期に「Y2K(西暦2000年)問題」への対応もあり、欧米の趨勢に習いインドでのオフショア開発も活性化した。

 当初はオフショア開発の目的も単純で、発注側がリカバリーしながら進めても、十分にコスト的なメリットを活かせた。しかし今は状況が違う。新しい時代のなかで新しいオフショアの姿を追求しなくてはならない。

 これまでのオフショア開発は、戦略が不十分なまま、惰性で実施していることが大きな課題ではないだろうか。この課題を乗り越えるためにも、オフショア開発の構造改革が必要だ… [ダウンロード]