中国SI ビジネス日本側のカウンターパートナーを追う

[週刊BCN 2012 年02 月27 日付Vol.1421 掲載]

 SIer が海外ビジネスを立ち上げるには、日本側でこれを支えるカウンターパートナー役を担うキーパーソンの存在が不可欠である。SIer の主たる進出先である中国・ASEAN のSI ビジネスを中心に、最前線で試行錯誤しながらビジネスを支援するカウンターパートナーの姿を追った。(取材・文/安藤章司)。

日本本社の意識改革が不可欠ビジネスのグローバル化に適応せよ 

 中国・ASEAN を中心とする海外の成長国での日系企業のビジネス拡大は、結果として日本本社の意識改革を促すことになる。従来の国内型のビジネス形態のままでは、海外ビジネスの成長の速度に追いつけないばかりか、足を引っ張りかねないからだ。IT ベンダーは、海外ビジネスの比重拡大という変化への適応に迫られている。この特集では、試行錯誤を繰り返しながらも解決策を見出そうとしている日本側のカウンターパートナーの動きをレポートする。

三つの“関所”をなくせ

 SIer の海外ビジネス形態は、(1)既存顧客の海外進出をIT の側面からサポートする、(2)海外地場のビジネスを開拓する、(3)海外の割安な人件費と豊富な人材を活用してのオフショアソフト開発を行う──の三つに大別できる。(1)と(3)については、国内ビジネスの延長線上にあるので難易度は高くはなく、それほど大きな問題も発生しにくい。問題は(2)の海外地場ビジネスであり、乗り越えなければならないハードルは高い。国内主要SIer は、とりわけアジアの成長国でのビジネス拡大を目指しているものの、この過程で日本側の国内指向の思考ロジックや組織形態がネックになるケースが出てきている… [ダウンロード]